4月17日、都内・シーザージムにて、『SHOOT BOXING 2014 act.2』(4月18日、後楽園ホール)の公式計量および記者会見が行なわれた。今大会のメインは、日本スーパーライト級王者・MASAYAとS-cup 65kg日本トーナメント準優勝・小見川道大の一戦。秋に予定される65kg世界トーナメント出場者の選考という意味でも重要な試合だ。


 

日本トーナメントで屈辱の一回戦敗退となったMASAYAは、小見川を「格上」と表現。その上で「メインイベントではどんな仕事をしなきゃいけないか分かってます」とコメント。この試合はMASAYAにとって、シュートボクシングのエースになるための試練でもある。対する小見川は柔道出身の総合格闘家で、「当て身(打撃)あり、道着なしの柔道」である“ネオ柔道”スタイルを身上としている。シュートボクシング再登場にあたって「当て身を重点的に練習して、スキルも上がってます」と言う。スピーディなパンチの連打を持つMASAYAに小見川が打撃でどう対抗するか、小見川の投げにMASAYAがどんな対策を見せるか、楽しみな一戦だ。

  


セミファイナルでは、前大会で日本スーパーバンタム級王者となった伏見和之が韓国のジャン・ホヨンと対戦。「韓国の選手は気持ちが強いですが、心が折れないなら意識を飛ばせばいい」とKO宣言。チャンピオンとして「内容のある勝ち方をしなきゃいけない。これから(シュートボクシングを)背負っていくぞというところを見せたいと思います」という決意も語った。対するジャンは初来日に気合い充分。「この試合をきっかけに自分の名前を日本に広めたい」と語り、「自分は気持ちで闘う選手。明日もそうなります」とも。伏見との対戦は気持ちがぶつかり合う激しい試合になりそうだ。


  

女子エース・RENAは韓国のチャンピオンで17歳のイム・ソヒを迎え撃つ。RENAの試合映像を「子どもの頃から見ていた」というイムのコメントに「私も大人になりましたね」と苦笑いしたRENA。だが、勝ってGirls S-cup出場を狙うというイムの言葉には「それだけの実力があるんでしょうね。よく言えるなと思います」とプライドをのぞかせた。このところ対戦相手の変更、試合中止とアクシデントが続いたRENAだが、今回は本領発揮が期待できそうだ。

  


また、この会見では島田洸也と篠原基宏による日本フェザー級王座決定戦の調印式も実施。両者は過去に2度対戦し、いずれも島田が勝利しているが、「3度目の正直で絶対に勝ちます」と篠原。所属するUnit-Kは大野崇、鈴木悟という名選手を輩出しており、篠原も続きたいところ。この王座決定戦に向け、鈴木悟との練習で手応えをつかんでいるようだ。そんな篠原を、島田は「左ミドルが強くてパンチを見るのがうまい選手。でもチャンピオンの器じゃない」と斬り捨てた。試合に向け「フェザー級を盛り上げたい」と口を揃えた両者。シーザー武志会長も「シュートボクシングは来年で30周年。新しい選手に交代する時期にきています。勢いのある若い選手にどんどん出てきてほしい」とコメント。MASAYA、伏見、RENAと後半戦に若いチャンピオンが揃っていることもあり、今大会はシュートボクシングの新しい力をアピールできるかどうかがポイントになりそうだ。



<対戦カード>
 
【エキスパートクラスルール/3分×3ラウンド≪無制限延長ラウンド≫】
第9試合【スーパーライト級/65.0㎏】
SB日本スーパーライト級王者 MASAYA(シーザージム)
VS 戦極フェザー級GP2009準優勝 小見川 道大(吉田道場)

  
第8試合【スーパーバンタム級/55.0㎏】 
SB日本スーパーバンタム級王者 伏見 和之(シーザー力道場)     
VS CKS韓国バンタム級王者 ジャン・ホヨン(Pusan Hongjin Gym)            


第7試合【フライ級/50.0㎏】
Girls S-cup世界トーナメント2010・2012王者 RENA(及川道場)
VS 韓国コンテンダー女子フライ級王者 イム・ソヒ(Jungmumun Gym)        


第6試合【フェザー級/57.5㎏】
SB日本スーパーフェザー級タイトルマッチ/3分×5ラウンド≪無制限延長ラウンド≫
SB日本フェザー級1位 島田 洸也(シーザー力道場)
VS SB日本フェザー級2位篠原 基宏(Unit-K)


第5試合【スーパーウェルター級/70.0㎏】
SB日本スーパーウェルター級王者 坂本 優起(シーザージム)
VS REBELS RAIDERS TOURNAMENT2013優勝 小西 拓槙(M-BLOW) 


第4試合【スーパーフェザー級/60.0㎏】
SB日本スーパーフェザー級王者 歌川 暁文(UWFスネークピットジャパン)
VS MA日本キックボクシング連盟スーパーフェザー級5位 ちび太(Studio-K)


第3試合【スーパーフェザー級60.0㎏】
SB日本スーパーフェザー級1位 ナグランチューン・マーサM16(及川道場)   
VS SB日本スーパーフェザー級 3位石塚 勇次(シーザージム)         


第2試合【55.0㎏契約】
SB日本女子バンタム級1位 高橋 藍(シーザージム)
VS Girls S-cup53.5㎏日本トーナメント2013出場 菊川 松熊(士道灌 児玉道場)


第1試合【スーパーバンタム級/55.0㎏】
SB日本スーパーバンタム級6位 大桑 宏章(シーザージム渋谷)
VS 永井 健太郎(KICK BOX)


オープンマッチ【ライト級62.5㎏】
スターティングクラスルール/2分×3ラウンド≪延長1ラウンド≫
SB日本ライト級 海人(立志会館)
VS  調整中


オープンマッチ【スーパーウェルター級70.0㎏】
2013年アマチュアSB全日本トーナメント70㎏級優勝 大島 実(シーザージム)
VS 2013年アマチュアSB中部地区トーナメント70㎏級優勝 豊三(GSB豊橋)


引用元:http://shootboxing.org/new/wp/archives/4782